「屋根裏部屋の公爵夫人」1巻のネタバレをご紹介します。
ホロウェイ伯爵の娘、オパールはおてんばな女の子。
高い木に登り笑う少女は、当然のように幸せな結婚をすると信じていました。
しかしその10年後、オパールは何者かに襲われて…
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屋根裏部屋の公爵夫人ネタバレ1巻
登場人物紹介
・オパール・マクラウド(旧姓ホロウェイ、伯爵令嬢)
・クロード(オパールの幼馴染、大学生)
・ヒューバート・マクラウド(オパールの夫)
・ステラ・ノーサム(ヒューバートの幼馴染)
1巻ネタバレ
1話ネタバレ｜結婚相手
16歳になったオパールは、社交界に出る前に自宅の庭で男に襲われてしまいます。
すぐに警備が来て事なきを得たものの、オパールは噂好きな貴族たちによってふしだらな令嬢というレッテルを張られてしまいます。
そんな彼女に結婚相手など見つかるはずもなく、3年もの月日が経ちました。
領地の温かな人たちに救われ、オパールは自立することに目を向け始めます。
しかしホロウェイ伯爵は落ちぶれた公爵家、マクラウド家にオパールを嫁がせました。
明らかに金目当てとわかる最低限の式を済ませ、披露宴もなしに屋敷へと向かう2人。
夫のヒューバートから屋敷にいるある女性には近付くなと言われ、オパールは困惑するのでした。
2話ネタバレ｜見つけたもの
執事のロミットはオパール付きの侍女ベスを連れてきました。
オパールはベスのしかめっ面を見て、自分がこの家にとって邪魔者である事に気付いたのでした。
主寝室はステラが使っているから客間を使えと言われ、ステラは愛人かと尋ねるオパール。
その言葉にヒューバートは激昂し、オパールを罵倒するのでした。
次の日オパールは女主人代理のノーサム夫人に話をしますが、夫人がヒューバートに話を歪めて伝えたためオパールはまたもや罵倒されてしまいます。
オパールはそんなに邪魔なら離縁するか殺せばいいと啖呵を切り、自室を屋根裏部屋へ移しました。
時間を持て余したオパールは、図書室で見つけた公爵家の帳簿に目を通し、不正に気が付いたのでした。
3話ネタバレ｜出ていきます
実家の領地管理をしているトレヴァーの力を借りるため、帰省を申し出たオパール。
謝罪する気になったのかと思っていたヒューバートは苛立ち、好きにしろと言うのでした。
オパールを待ち構えていたステラが一方的に恨み言をぶつけ、咳込んだところにヒューバートがやってきます。
オパールのせいだと決めつけるヒューバートの態度に、オパールはやるせなさを感じながら屋敷を出たのでした。
御者のケイプは聞いていた話とは異なるオパールを見て驚きます。
噂は全くのデマで、オパールは昔から聡い女性だったと聞いたケイプは感心した様子で公爵家に戻っていきました。
翌日トレヴァーに持ってきた帳簿を見せると、詳しく調べてみようと約束してくれたのでした。
4話ネタバレ｜領地の使用人たち
不正が始まったのは先代の夫婦が事故死して、ステラの父が後見人となりヒューバートが爵位を継いだ後でした。
ステラの父が8年前に他界した後も不正は続き、ヒューバートはこの14年間領地には行っていません。
無責任なヒューバートに苛立ちながらもオパールは不正の犯人が領地を管理しているオマーだと気付いたのでした。
侍女のナージャとトレヴァーを連れて公爵領へ行くことにしたオパールはヒューバートに手紙を書き、オマーに揺さぶりを掛けます。
予想に反して歓迎ムードの使用人たちに少し驚きますが、一見好意的なオマーの態度には警戒心が透けています。
社交界用の宝石で着飾ったオパールは、贅沢好きで高慢な公爵夫人を演じて見せたのでした。
5話ネタバレ｜金の使い道
書庫を見たオパールは希少な本の数々に目を見張りますが、様子を見に来たオマーはそれに気が付いていないようです。
1番近い街ノボリに行くことにしたオパールは、オマーに同行を頼みますが断られてしまいます。
2日かけてノボリに到着したオパールに、怪しい男が面会を申し出ました。
彼はルボーという金貸しで、オマーに多額の金を貸していると言うのです。
オマーは横領した金を賭け事に費やしており、ルボーは借金をオパールに返済してほしいと頼みました。
オパールは借用証書、完済証明書、さらに貸付帳簿を渡すことを条件に全額返済を約束します。
オパールの賢さに感服したルボーは、さすがホロウェイ伯爵の娘だと愉快そうに話すのでした。
6話ネタバレ｜科した罰は
全ての書類を手に入れたオパールは領地の屋敷へと引き返します。
オマーはオパールが帰ってくる前に逃げようとしますが、裏帳簿を探していたトレヴァーによって捕らえられました。
オマーのことを信用していた使用人たちも、床に散らばった書類を見て彼のしたことを知ったのでした。
屋敷に帰ったオパールは、処罰が決まるまで伯爵領で労働に勤しめば公爵に罪を軽くするように口添えすると話します。
今まで上手くいっていたのにと悔しがるオマーに、オパールは一緒に働いてきた人々の前でそんなことを言うなと憤るのでした。
伯爵領に着いたオパールは、トレヴァーに一緒に公爵に会って欲しいとお願いします。
証拠を揃えれば、ヒューバートも話を聞いてくれるだろうとオパールは万全の準備をするのでした。
2巻(7〜12話)へ続く！
屋根裏部屋の公爵夫人1巻の感想と考察
オパールは被害者なのに、面白おかしく噂を広められたせいで評判を落としてしまいました。
わずか16歳の少女が社交界で1人笑いものにされる様には胸が痛みます。
領民や領地の使用人たちにこれだけ慕われているのに、父親のホロウェイ伯爵にとっては投資の道具でしかなかったようです。
突然3日後に結婚だなんて言われて、心の準備もできないままマクラウド家に嫁いだオパール。
使用人までもが繕うことなくオパールを敵対視し、金で公爵を買ったとか本当はステラと結婚するはずだったとか勝手なことばかり…
伯爵を悪く言うならまだ分かりますが、噂だけで良く知りもしない令嬢を寄ってたかって目の敵にするのはやりすぎです。
確かにステラは公爵家の天使なのでしょうし、資金繰りに困らなければオパールと結婚することはなかったのでしょう。
しかし借金に悩まされた公爵家を救ったのは間違いなくオパールの持参金と伯爵の資産です。
ステラのことをよく知らずに愛人かと聞いたのはマクラウド家の人々には腹立たしいことかもしれませんが、怒る前に説明すべきですよね。
それに結婚した以上、女主人の座につくことも主寝室を使うことも当然のことに思えます。
伯爵領の人々のようにオパールの人柄を知って、噂がまったくのデマだと気付く人が1人でもいたら良かったのにと思わざるを得ません。
御者のケイプや領地の使用人たちがそうなってくれることを願います。
オパールの話をことごとく遮ってきたヒューバートですが、トレヴァーの前で同じように振舞ったとしたら彼は黙ってはいないでしょう。
領地を発展させるための提言なのですから、せめて冷静な話し合いができればいいですね。
番外編ではオパールが16歳の年にクロードが長期休暇に帰省したお話が掲載されています。
初めて会うナージャとも気さくに話すクロードを見て、オパールは顔を綻ばせます。
自分の良くない噂を知っているのではと不安そうにするオパールを安心させるためクロードはあえて違う話題を持ち出しました。
大学で優秀な成績を収めたというクロードを皆で祝おうとはしゃぐオパール。
オパールだけでなく、トレヴァーやマルシアもクロードを家族のように思っているのが伝わってくる温かなストーリーでした。
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