【生贄の皇女様】
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漫画「生贄の皇女様」の29話のネタバレをご紹介していきます。
ケルスターは、セレナにも皇帝にも全く耳を貸す様子がありません。
アクトゥス公爵邸でルディスを待っていたラベイン。
呪術のせいで姿をずっと現わせずにいた彼は、同じような過ちはしないとルディスに誓い、ケルスターの能力について言及します。
古代神を呼び寄せた2人目の皇女としてセレナは追い詰められていて…
生贄の皇女様ネタバレ29話
前回28話のおさらい
・ルディスが与えた供物については謎のまま
・ケルスターの能力を知っているラベイン
・魔獣討伐には向かないとのこと
・セレナは必死にケルスターに呼びかけるも…
ネタバレ29話
お先真っ暗な世界
セレナは皇帝からこれまでに経験したことのない叱責を受けます。
母親の身分と不自由な足のことを咎められているのです。
その言葉はルディスに向けられるべきと言い返そうとしたセレナは、足が石のように固くなっていることに気が付いて…
叫び声を上げて倒れ込むセレナ。
脳内で繰り広げられる悪夢に苦しんでいたのです。
しびれを切らして直訴へ
ルディスとセルフィスは皇城へと馬車を走らせていました。
魔獣討伐への出征が3日も遅らされていることに対して直訴するつもりです。
我慢ならないといった様子のセルフィスが危惧しているのは、古代神の力を手にした皇帝派が魔獣討伐を軽視し出すのではないかということ。
首都の貴族たちはただでさえ魔獣の被害に疎く、セレナが古代神を従えられれば、いつでも対処可能なこととして討伐への意識が薄れてしまうと考えていました。
皇族派はそのような状況に無いと確信しているルディス。
ケルスターの能力が魔獣討伐には向いていないことをラベインから知らされているためです。
しかし、現時点では何も言い出せず、馬車が到着するのを待ちます。
ルディス達を出迎えたのはエバート伯爵でした。
皇帝の息がかかったターバ伯爵に追い返されるとばかり思っていたルディスは拍子抜け。
皇帝もその臣下たちもケルスターのいる瑠璃宮の庭園に行っていて、席を外しているそうです。
また、そこではケルスターへの懇願がなされていると言います。
ルディスが瑠璃宮へ向かう意志を示すと、案内を申し出るエバート伯爵。
彼は以前の貴族会議で、ビンヤード出征を願い出たルディスの肩を持ってくれた人物でもあります。
皇帝派に属しているはずのエバート伯爵が、なぜ自分に力を貸してくれるのか不思議に思うルディスでした。
惨たらしい皇帝の所業
瑠璃宮の庭園には多くの貴族たちが集まっていました。
人ごみをかき分けてルディスが目にしたのは、凄まじい光景…
うずくまるセレナと、セレナの身体をかばう侍女たち、そして構わず声を荒げる皇帝の姿があったのです。
皇帝はケルスターが一度も姿を現わさないことに苛立ち、セレナを問い質していました。
セレナは最善を尽くしたとして、許しを請う侍女たちの声は一切届きません。
震えながら何とか声を振り絞ろうとするセレナですが、おどおどした口調が皇帝の怒りをさらに買います。
喧騒の中心に歩み寄るルディスは、皇帝から来た理由を尋ねられました。
キハイムへの出征をこれ以上先延ばしにすることは出来ないと主張するルディス。
皇帝は、ルディスが古代神を従わせられないセレナを馬鹿にしに来たに違いないと見当違いな発言をします。
皇帝の言動からは、セレナが儀式からの3日間、どんな辛い目に遭っていたのかは容易に想像ができます。
ルディスは皇帝に軽蔑の眼差しを向け、皇帝の発言を真っ向から否定。
古代神を力を得たいがために、大勢の民の命を犠牲にするつもりかと厳しく言い放ちます。
自身のおこないを力の均衡を保つためだと言い張る皇帝は、そもそも2回目の儀式に迫られたのはルディスが古代神を独占しているからだと責任転嫁をするのでした。
仮に皇帝の主張が正しいとしても、キハイム出征を延期する理由にはならないと反論するルディス。
皇帝が望んでいるのは、自分に都合の良い力なのではととぼけたフリをして核心を突きます。
2人目の古代神の能力
その時、騒ぎを聞きつけたケルスターがどこからともなく現れました。
セレナがその名を呼んだ途端に、接近禁止を言い渡すケルスター。
皇帝から魔獣討伐の願いを叶えてほしいと頼み込まれ、勘違いをしていると指摘。
自分の持つ力は「復旧」と「修復」という「誕生」を司るもので、魔獣に害をなすことは不可能だと説明します。
そして闇を発動し、ルディスと2人きりになれる空間を作り出しました。
自分までもルディスの言うことにしか従わないと気付かれれば面倒なことになるという、彼なりの配慮です。
ケルスターが人間社会のことをラベインよりも理解していると感じるルディス。
人間に力を与えることが可能だと話すケルスターは、ルディスの望みを聞いてきて…
30話へと続く。
各話のネタバレ一覧
| 11話 | 12話 | 13話 | 14話 | 15話 |
| 16話 | 17話 | 18話 | 19話 | 20話 |
| 21話 | 22話 | 23話 | 24話 | 25話 |
| 26話 | 27話 | 28話 | 29話 | 30話 |
| 31話 | 32話 | 33話 | 34話 | 35話 |
| 36話 | 37話 | 38話 | 39話 | 40話 |
| 41話 |
生贄の皇女様29話の感想と考察
皇帝の愚かさが露呈
以前はセレナを寵愛していたかに見えた皇帝。
役に立たないとなると態度を変え、かつてルディスが味わったような仕打ちを、今度はセレナが受けています。
冒頭の悪夢は、追い詰められたセレナが見た夢なのか、はたまたケルスターが見せたものなのかは判然としません。
皇帝が己のために古代神の力を利用したいのは明白。
ルディスを悪者にして貴族を説得し、儀式にこぎつけたものの上手く行かなくて苛立っています。
集まった貴族たちはルディスの発言に、ざわめいていました。
魔獣討伐を謳いながら、皇帝が利己的な行動に走っていることに気付き始めたようです。
ケルスターの真意は？
セレナのことをよっぽど嫌っているのか、拒絶を示すケルスター。
ラベインとは正反対の力を有し、人間の風習にも明るいようです。
しかしながら、何を考えているのか分からない飄々とした態度に油断できません。
お互いのことを知っているようなラベインとケルスターですが、関係性には全く見当がつきません。
古代神といっても、色々なタイプがいるのだと改めて感じました。
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